飯山城の訪問記~上杉家と武田家が凌ぎを削った最前線の城


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飯山城(いいやまじょう)の築城年は不明だが、のち泉氏の居城であったとされる比高20mの平山城。

戦国時代になると、中野・高梨氏館を拠点として高梨家の支城となったが、武田信玄の侵略を受ける事になる。

1559年3月、海津城代である春日虎綱高坂昌信)によって、中野城(高梨氏館)を落とされた高梨政頼は、泉氏の飯山城にまで後退している。
そして、高梨政頼は春日山城の上杉謙信を頼り、坂戸城主・長尾政景上杉謙信自らも援軍として出陣した。

有名な直江兼続の母・藤(蘭子)は、信濃・泉氏の出身と言うので、おそらくはこの飯山城主であった泉氏のこになるだろう。

こうして、高梨政頼は飯山城を本拠地化し、実質的に上杉家の庇護を受け、飯山城は武田に備える上杉家の最前線基地として大幅に整備される。
1564年10月1日には、上杉謙信が自ら飯山城を訪れて普請が終わった事を確認している。

そして、1568年7月には、武田勢が飯山城を攻撃するも桃井伊豆守、加地安芸守、堀江駿河守らの奮闘で押し返している。

1578年、上杉謙信が死去したあとの御館の乱では、飯山城は上杉景虎に味方したようで、上杉景勝勢の小森澤政秀が攻撃している。
その後、武田勝頼上杉景勝が同盟を結ぶと、飯山城は武田に割譲された。

1582年、武田勝頼が死去して武田家が滅ぶと、海津城に入った森長可の支配下となった。
飯山城には稲葉一鉄の子・稲葉貞通が城代として入ったが、芋川親正が煽動した一揆により飯山城は窮地に陥いる。
そのため、稲葉貞通は解任され、代わりに森長可の家臣・林為忠が飯山城に入った。

しかし、織田信長本能寺の変で討たれると、森長可らは尾張に逃亡。
その後、飯山城は上杉景勝の支配下となり、飯山城代として岩井信能が派遣されている。

豊臣秀吉の天下となると、飯山城一帯の千曲川両岸は豊臣家の直轄地となったようで、代官として石川貞清(石川光吉)が、木曽も含めた太閤蔵入地10万石を管理した。
この石川貞清(石川光吉)は、大坂の陣のあと、真田幸村の娘・おかねを妻に迎えている。

1598年、上杉景勝が会津へ移封となると、飯山城には3万石で関一政が入り、川中島四郡の代官も命じられたが、1600年には美濃・土岐へ移っている。

1603年、川中島に18万石で入った松平忠輝の支配下となると、守役・御附家老である皆川広照が4万石で飯山城主となり、飯山藩が成立した。

しかし、1609年、松平忠輝の不行跡を徳川家康に訴えたところ、逆に家老として職務怠慢との指摘をうけて改易・所領没収となっている。

その後、飯山藩は、坂戸城より堀直寄(4万石)、近江・高島城より佐久間安政(3万石)、掛川城より松平忠倶(4万石)、赤穂城より永井直敬(3万3000石)、尼崎城より青山幸秀(4万8000石)と頻繁に藩主が変わった。
なお、1717年に25000石で入った本多助芳からは、本多家が10代続いて明治維新まで飯山城を本拠とした。

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その後、明治元年(1868年)には、旧幕府軍衝鋒隊が飯山城を攻撃しており、城下などが焼失している。

飯山城の駐車場は下記の地図ポイント地点となる、市民会館の駐車場を利用できる。

最寄り駅は、JR飯山線の「北飯山」駅となる。
ただし、隣の飯山駅には、北陸新幹線も止まるため、以前よりは電車の便も良くなった。

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