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龍潭寺(彦根市)
浜松の井伊谷だけでなく、彦根にも龍潭寺(りょうたんじ)があります。
佐和山城への訪問とセットで訪れてみました。
彦根の龍潭寺は、1600年に井伊直政が佐和山城主となった際に、井伊家の発祥地である井伊谷の龍潭寺を分寺し、龍潭寺の五世・昊天禅師を招いて建立したものとなります。
そのため、浜松市の井伊谷にも同じ名称の龍潭寺があり、両方とも井伊家の菩提寺となっています。
1601年に着工し、2代藩主・井伊直孝の代に彦根・龍潭寺の諸堂が完成しました。
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江戸時代初期に建立された彦根・龍潭寺の方丈(ほうじょう)は、有料拝観可能です。
方丈の玄関の内部には、佐和山城にて使用されていたと言う陣鐘「龍潭晩鐘」が吊るされています。
昊天禅師が、彦根藩の2代藩主・井伊直孝から拝領したそうです。
境内にある鐘楼の鐘ではありませんので、ご注意を。
受付でお伺いましたら、写真撮影OKとの事でしたので、方丈の中にある貴重な襖絵など撮影させて頂きました。
だるまでも有名な事から、大きな「だるま」さんもありました。
下記は書院の内部です。
方丈内部の見学時間は朝9時~16時で、建物から見事な庭園である「方丈南庭」と「書院東庭」も合わせて拝見できます。
開山・昊天禅師の作庭によるものとされ、枯山水と池泉式庭園になっています。
「ふだらくの庭」と名付けられた枯山水の庭園もあります。
なお、彦根・龍潭寺は、小田原城主・大久保忠隣が彦根藩預かりとなり、幽閉された場所でもあることから、久保忠隣幽居之跡として参道付近に下記のような石碑もあります。
ちなみに、龍潭寺の中門脇の壁は、内部に「瓦」が埋め込んでおり、鉄砲で撃たれても貫通しないと言う「戦い」の為の構造となっているそうです。
続いては、龍潭寺のすぐ隣にある清凉寺です。
清凉寺(彦根市)
龍潭寺の南300mほどの所の佐和山城の麓にあるのが清凉寺(せいりょうじ)です
彦根・清凉寺も彦根藩主・井伊家の菩提寺となっています。
写真の背後にある山は佐和山城となります。
境内は無料で一般公開されていて自由に参拝可能ですが、本堂、禅堂、墓所などは非公開となります。
非公開の高台には、彦根藩主の無縫塔の墓石が6基並んでいると言います。
ただし、拝観希望する場合には、寺の許可を得られれば見学可能と言う情報もあります。
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この彦根・清凉寺がある場所は、かつて、佐和山城主・石田三成の家老であった島左近の屋敷がありました。
そのため、佐和山城落城や島左近にまつわる「清凉寺の七不思議」が伝わります。
清凉寺の正面に見える山門は「唸り門」と言い、江戸時代に焼失するまでは、島左近邸の屋敷門が移築・使用されていました。
しかし、唸り門は毎年大晦日になると、風もないのに山門から不気味に「唸る音」がしたと言う伝承があります。
上記「左近の南天」は樹齢500年とも言われ、参禅道場の手前にありますが、かつて島左近がひときわ面倒を見ていたとされる南天の木です。
触ると腹痛を起こすと言われていますので、当然、触るのは遠慮させて頂きました。
「木娘」と呼ばれる樹齢750年の椨(タブ)の大木では、江戸時代になると、たびたび娘の姿に化けて、参拝客をビックリさせたと言います。
本堂内部にありますので写真はありませんが、他にも「ひとりでに鳴る太鼓」と言うものがあるそうです。
方丈も奥にあり撮影は難しいのですが、島左近屋敷の居間を移築したものとされ、何度塗りなおしても壁に月形が浮かび上がる「壁の月」が出るそうです。
一説には、島左近の兜にあった前立てが、月形であったと言います。
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他の七不思議としては、清涼寺の高台にある井戸の水にて、島左近が茶道を楽しんだいたとされ、この井戸水を汲んで汚れ物につけておくと、一夜にして真っ白にとキレイになる「洗濯井戸」があります。
また、墓域の一隅にある池は「血の池」と呼ばれ、佐和山城が落城した際に、血が山麓から伝わってこの池に流れ込んだとされ、それ以来、水面に血みどろの女の顔が映ると言われています。
あとは、関が原の戦いのあと、井伊家の家臣が戦勝品を虫干したところ、突然、黒い雲が湧でて強風となり、戦勝品をさらっていったと言う「佐和山の黒雲」と言う伝承もありますが、これは夕立でしょう。
下記は、清凉寺の客殿です。
大変立派な建物でして、ビックリ致しました。
下記は本殿です。
本殿と客殿のそばには、井戸もありましたが、これは通常の井戸のようです。
彦根の龍潭寺や清凉寺への行き方ですが、下記の地図ポイント地点が彦根市の無料駐車場となります。
彦根駅からレンタサイクル(レンタル自転車)を借りた場合、約15分の距離です。
トイレは駐車場にあります。
時間が許せば、是非、佐和山城もセットで訪れたいところです。
・佐和山城の訪問記と佐和山城の戦い【佐和山城の登山道写真】
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