日本人はみな親戚?たった9人の母親から繋がる日本人と昔の人口

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かつての日本には、どのくらいの人数の日本人が住んでいたのでしょうか?
日本の人口の歴史が気になって調べてみました。

日本で最初の戸口調査は、崇神天皇(すうじんてんのう)の時代である紀元前86年に行われたことが日本書紀に記載されています。

また、魏志倭人伝に、邪馬台国の他7ヶ国で合計15万9000戸余あったとありますが、具体的に人数までは記載されていません。

一番古い文献にて、総人口が記載されているのは、聖徳太子伝記で589年に3931152名(約400万人)とあります。
ちなみに、戦国時代となる1562年の香取文書では、4994800人(約500万人)と記述されています。


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当然、現在のように北海道から沖縄まで国勢調査のようなことまではできていないでしょう。
そのため、この人数は少な目と推測できますが、歴史学者による人口推計という値もあります。
その専門家5名(5団体)が推定している人口数にも当然隔たりがある訳ですが、その平均値で考えてみると、下記のような感じになります。

?人=約4万年前に日本列島に移り住みます
2万人=紀元前6000年前
10万人=紀元前3000年前
縄文時代後期は、気候変動による寒冷化で、人口が減少しますが、その後、盛り返して
30万人=紀元元年

こういう事なので、我々日本人(ここ100年のあいだに外国から移り住んだ家系以外)は、かなり高い確率で、みんな「血」が繋がっている遠い親戚と言えます。
現在の日本人の95%が、日本に渡ってきた9人の母親の子孫であると言う、ハプログループ(ミトコンドリアハプログループ)DNA研究結果もあります。
すなわち、今、この記事をご覧になっているあなたの隣にいる他人も、遠い昔には血が繋がっていた可能性が高いと言う事です。

200万人=西暦500年
500万人=西暦1000年
1100万人=西暦1500年
3000万人=西暦1750年

戦国時代の人口は約1500万人です。
1590年の豊臣秀吉による小田原攻めの際、動員された兵力は、豊臣勢が約20万人、北条家が6万人として、合計26万人です。
1600年の関が原の戦いは、東西両軍あわせて20万人。
1614年の大阪の陣では両軍合わせて30万人。
もちろん、全国の兵力をあわせたら、もっと兵士数は多かったでしょうし、当時の最新兵器である鉄砲も全世界の50%~80%が日本で使われていたと言われています。

ちなみに、豊臣秀吉が朝鮮出兵したときに、島津勢2000~4000が、20万の明・朝鮮連合軍に勝利したと言うニュースは、当時のイスパニア(スペイン)にも伝わり、日本征服を諦めたとも言われています。

さて、人口の話に戻りますが、江戸時代後期には人口は伸び悩み、明治維新で3300万人です。
なぜ、江戸時代後期に人口が伸び悩んだかと言うと、江戸・大阪と言った都市に人が集中したため、未婚率が増えたとも言われています。

その後は、明治維新のあと急激に日本の人口が増えだして、第2次世界大戦の時には約8000万人となり、2008年のピークには1億3000万人となった訳です。
出生率が高いまま、水道などの衛生面も整備され、医療の発達などで、それまで治らなかった病気も、治るようになり、死亡率が低下した為ですね。

そして、このあとは以前から人口が減少して行く予想となっていましたが、有効な国策も打てないまま、皆様ご承知のとおり人口減少となっています。
出生率が低いと言う問題もありますが、高齢者が多く、死亡者数が急増していると言う理由もあります。

2025年=1億2000万人
2050年=1億人
2075年=7800万人
2100年=6200万人

ちなみに、世界的に見た2100年の人口予想は今より増えて100億人を突破するとみられています。
2100年の時点で、インドは15億人、中国は多少減って10億人、ナイジェリアが9億人、アメリカ4億6万人。
アメリカの優位は揺るぎなさそうですが、日本はたったの6200万人になってしまい、大変危惧されます。

日本人はみな親戚?

話を日本人のルーツ・起源である母親9人に戻しますが、世界の人類で見ても合計35人の母親の子孫が現在の人類とされます。
そのうちの9人が日本人のご先祖様である母親です。
しかし、そのアフリカにて出現した人類も100人程度まで人口が減った時期があったそうです。
このように35人の遺伝子しか残っておらず、それから16万年しかまだ進化していないため、人間は世界中にいるすべての人間(ヒューマン)と交配もできると言う事らしいです。

ちなみに、日本人の母親9人の内訳は下記のような感じになります。

(1)日本人の34%は、バイカル湖の西で6万年前に誕生したアジア最古の母。
(2)日本人の15%は、東中国で4万年前に誕生した日本の縄文人のルーツ。
(3)日本人の15%は、中国で6万年前に誕生した母で、海路で日本やオセアニア、環太平洋に広く分布。
(4)日本人の7.5%は、東シベリアで3万年前に誕生した母で、南下し中国、朝鮮半島、中央アジアに分布。
(5)日本人の6%は、バイカル湖畔で2~3万年前に誕生した母で、東アジアに達してベーリング海を渡った。
(6)日本人の5%は、東南アジア付近で4~5万年前に誕生した母で、朝鮮半島を経由して日本へ。
(7)日本人の7%は、東中国で2~3万年前に誕生した母で、縄文以降の「渡来人」である。
(8)日本人の3.2%は、北東アジアで3~4万年前に誕生した母で、シベリアからベーリング海を渡り、北米から南米まで長距離を移動したグループ。西は北欧にまで達している。
(9)日本人の3.4%は、ヒマラヤの山岳地帯で4万年前に誕生した母で、中央アジア、東アジアに分布。

上記を考慮しますと、64%の日本人は、たった3人の母親がルーツとなりますので、現在の日本人は、本当にどこかで血がつながっていて、みんな「親戚」みたいなものなのです。
電車で隣の席に座っている見知らぬ他人も、大昔の遠い親戚である可能性が高いと言えるのです。
なので、皆さま、人の物を盗んだりしないで、仲良くしましょう~。(^-^)

以上、この記事に関しては、当方の勝手な意見を述べさせて頂いておりますので、頂きましたコメントは公開しても、当方の所見は控えさせて頂きますこと、ご容赦願います。

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