藤原斉信の要点を1分で解説【光る君へ】振る舞いが高貴な紫式部の上司

藤原斉信

藤原斉信とは

藤原斉信(ふじわら の ただのぶ)は平安時代中期の公卿で歌人。
藤原北家、太政大臣・藤原為光の次男として967年に生まれた。
母は藤原実頼の嫡男である藤原敦敏の娘。

NHK2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」では、お笑いタレント・俳優である、はんにゃ・金田哲さんが藤原斉信の役を演じられる。


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藤原公任と共に青春時代を過ごした藤原斉信は、藤原道長の長兄・藤原道隆にはじめ仕えた。
また、妹・藤原忯子花山天皇に入内したが985年に死去している。

996年、参議になると、その後、兄・藤原誠信を越えて権中納言に昇進している。
一条天皇の中宮・藤原定子に仕えていた清少納言とも交流がある。
対面した清少納言は、藤原斉信の輝くばかりの直衣姿をみて「物語などに素晴らしい描写のある貴公子とはこのことか」と述べており、枕草子の中にもたびたび登場する。
例えばだが、藤原斉信が縁側で片膝を立てて座っている姿が、あまりにも絵になると記載している。

その後、藤原道隆の嫡男・藤原伊周が、叔父・藤原道長と関白の座を巡って敗れ、藤原道長が出世しはじめると、変わり身の早さを見せ、藤原道長の腹心となって地位を築いた。
1001年には、藤原道長の後押しにて兄・藤原誠信を越えて権中納言となり、恨んだ兄・藤原誠信が絶食の末に憤死している。

藤原斉信は切れ者で知られ、藤原道長の側近として政治・文化面を支えた。
1008年、藤原彰子が一条天皇の第2皇子・敦成親王(のちの後一条天皇)を出産すると、正二位に叙任されている。
このとき、藤原斉信は同じく特別昇進した藤原実成と、藤原彰子に礼を申し上げるための取次ぎを求め、宮の内侍(橘良芸子)と紫式部を訪ねたと言う。

1013年、藤原道長の次女・藤原妍子の御所(東三条殿)が焼失すると、自らの郁芳門第を藤原妍子の邸宅として提供している。

1020年には大納言に進み、太政官の第4位の席次となった。
朝儀に明るい藤原斉信は一条天皇の治世を支えたため、のち藤原公任藤原行成源俊賢と共に「一条朝の四納言」の筆頭格として選ばれている。


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長元8年(1035年)3月23日、藤原斉信は死去。享年69。
最終官位は正二位・大納言。

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