新田義貞とは~鎌倉を落とした男【新田義貞挙兵の地・生品神社】


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鎌倉を落とした男である新田義貞が挙兵した地。
反町館跡(そりまちやかた・群馬県太田市新田反町町)と、生品神社(いくしなじんじゃ・太田市新田市野井町)を訪ねました。

▼新田義貞は群馬県で一番著名な武将なのですが、知名度はイマイチ。
同時期に天下を取って室町幕府を開いた足利尊氏とは同族の源氏から分かれた家系です。

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時の権力者執権北条氏と姻戚関係を重ねて幕府でも重きをなす足利氏に比べ、新田氏は貧乏を耐え、ずいぶん苦労をされている。

年齢も近い二人。しかも渡良瀬川をはさんだ隣り合う領地の当主が、やがて時を同じくして京都と鎌倉で同時に北条政権を倒します。
世にいう『太平記』のお話です。

後醍醐天皇の呼びかけに応じた楠木正成が、元弘元年(1331年)に河内の千早城で籠城すると、新田義貞も鎌倉幕府の命令で攻囲軍に加わりますが、1333年3月には病気理由で上州新田荘に帰国してしまう。

後醍醐天皇側からの誘いに乗ったのかどうかは諸説あるけど、北条幕府(そういってもいいかな?)から無理難題な6万貫の納税を迫られ、怒って徴税役人を斬ってしまう。

▼北条幕府は新田に対して報復の軍事行動を起こすのですが、事ここに至っては義貞も北条政権打倒を決意せざるを得ず、叛旗を掲げた次第。

1333年5月、居館・反町館を出て、近くの生品神社で挙兵した。

下記が反町館となる。

反町館

反町館

反町館

下記は生品神社。

生品神社

新田義貞に最初従った兵は150騎ともいわれ、ずいぶん心細い旗揚げだが、上野国の守護所を攻略したころから越後・信濃・甲斐など東国の源氏一門がはせ参じ、7,000の大軍に膨れ上がり一気に鎌倉目指して南下した。

西国で挙兵した足利尊氏の嫡男千寿王が鎌倉を脱出して陣営に加わると、20万余騎(笑)の軍勢となり、鎌倉街道沿いに小手指原、分倍河原の合戦(分倍河原の戦い)で幕府軍を破り、5月18日には鎌倉を包囲した。

▼要塞都市鎌倉攻めには手を焼いたが、5月21日未明に干潮の稲村ケ崎を突破して鎌倉市街に侵入し、5月22日には幕府の最高権力を握っていた北条高時を東勝寺に追い詰めて自害させ、源頼朝以来の鎌倉幕府は滅んだ。

▼先んじて京都周辺を制圧した足利尊氏(当時は高氏)によって、後醍醐天皇が京都に戻り、「建武の新政」が始まったあとは、後醍醐天皇と足利尊氏を軸に騒乱が始まり(南北朝の騒乱)、ふたたび戦乱の中で、義貞も後醍醐天皇側に付き、湊川の合戦を経て、1338年、越前国藤島の灯明寺畷(とうみょうじなわて)で戦死する。

歴史は義貞に重要な役割を与えたが、義貞自身にとって、恵まれることのない生涯だった。

※内容は一定の史料に基づいておりますが、新田義貞に限らず歴史や人物には諸説あることを付け加えます。

(寄稿)柳生聡

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